昨日から今日に日付が変わる頃、僕は
パース空港にいました。
僕がパースに来てから2週間とちょっとの間ほぼ毎日会っていた友達が日本に帰ってしまう日がついに来てしまったのです・・・。
僕にとっては初めての
別れというヤツでした。
彼女には色々とお世話になりました。包丁や時計や電話の回線や本、ノート、コンセントのアダプタ等たくさんの物をもらいました。
物だけではなくて、色々なアドバイスをくれたり、とても暖かく接してもらってた気がします。
空港に着くと彼女と
彼女の彼氏(以下、ファービー)が先に着いていました。
何か二人とも元気がないように見えました。僕のなかでファービーはいつも明るいイメージがあったので、しんみりしているのが意外でした。
オーストラリアの国旗にみんなで寄せ書きをして彼女に渡す事になりました。
僕は感謝の気持ちを込めて「ありがと」とだけ書きました。
そして記念撮影が始まりました。他の友人達はパシャパシャと写真を撮っていたのですが、僕はカメラを忘れたので、そのときの写真をここにアップする事が出来ないとです・・・ひろしです・・・。(情けない)
また後日友達に写真をもらってアップしたいと思います。
そしてついに、誰一人望んでいないのに、別れの瞬間がやってきました。
モニターを見てると、彼女が搭乗する便の横にボーディングのサインが点灯。
ゲートまで全員でぞろぞろ歩いて行き、彼女を囲むように円になり、彼女が一人一人に別れの挨拶をしていきました。
彼女は、ファービーに「絶対に泣かない」と言っていたらしくて、涙をこらえながらまず一番端にいた一人目の友人に挨拶・・・僕たちの予想通り彼女は一人目で泣いてしまい、段々と別れというものがリアルに伝わってきました。
自分の順番がくるまで「何を言おうか・・・」色々考えていたのですが、いざ自分の前に彼女が立つと結局「包丁大事に使わせてもらうから・・・」、「元気で・・・」等とカタコトの日本語でしか伝えれなくて後悔しています。(今思うと何でこんな場面でいきなり包丁の話をするんや!!って感じです。)
後悔しても仕方ないので「まぁ、一生会えなくなる訳じゃないし・・・」と考える事にしておきます。
そして、いよいよラスト・・・ファービーの前に彼女が立ちました。
ファービーは同じチームでバスケをしている友人です。
僕には、ファービーはいつもそっけない態度で彼女に接しているように見えていたのですが、その時のファービーはとても紳士的で、両手を広げて、「来い・・・」と一言。
僕たちは気を利かせて少し離れたところから見守る事にしました。
そして、抱き合った二人は僕たちに聞こえない声で何か言い合ってました。
とても感動的でした。
そして、彼女はゲートに消えて行きました。
その感動を引きずったまま、僕たちはゲートを去りました。
「ちょっとぉぉ~ ちょっとぉまぁってぇえぇぇえ~~~(+_+)゜*゜゜゜」
彼女がゲートから
鼻水を垂らしながら飛び出してきました。
彼女の荷物は
規定の3倍の重量だった為、機内に持ち込めず
アホみたいな顔で舞い戻ってきた彼女は手荷物のバッグ一つをファービーに郵送するよう頼んで、逃げるように
再度ゲートに消えて行きました。
僕たちはあっけにとられて空港を後にしました。
最後の最後まで笑わせてもらいました。
かなちゃん!お元気で!!ありがと~!!!